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着物大事典

染め替える

 染め替える

生地を加工しない場合は、洗い張りをした後、仕立てて出来上がりになります。これだけでも、見違えるほどきれいになります。更に染め直しを行う場合は、巻き見本や見本帳のサンプルを見て注文をしていきます。

染め直しとは染め替えともいい、一般的にはきものの地色を変えることをいいます。色無地を小紋にしたり、小紋の柄を替えたり、と自由自在ですが、方法によっては費用がかさむ場合もあります。

これに対して、もとの柄を生かして地色だけを違う色にすることを「地色替え」といいます。訪問着や付下げの地色が派手になってしまったときに地色を地味にすることで、印象を変えます。染料がしみ込まないように模様の部分に糊を置いて染め直すため、絵羽の部分に箔や刺繍などがあっても大丈夫です。また、模様も含めて全体に地色をかけること(目引き染)や、現状のものに刺繍などで模様をプラスする方法もあります。

染め替えの可能な生地は、綸子、縮緬などの柔らかいもの、後染の紬などです。

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