浅草、鎌倉をはじめ全国20店舗展開中

京都、浅草着物レンタルVASARAの着物大事典記事詳細 着物の「付け下げ」と「訪問着」はどう見分ける?着用できるシーンもご紹介

着物レンタルVASARA HOME>着物大事典>着物の特集/便利情報>着物の「付け下げ」と「訪問着」はどう見分ける?着用できるシーンもご紹介

着物大事典

着物の特集/便利情報

着物の「付け下げ」と「訪問着」はどう見分ける?着用できるシーンもご紹介

フォーマルな場で着用される着物として、付け下げ(つけさげ)が挙げられます。同じように格がある着物では訪問着も挙げられますが、2つの違いを見分けるのが難しいと思う人も多いでしょう。

付け下げは、訪問着に次ぐ格を持ちますのでフォーマル向きではありますが、気軽に着用できるメリットもあります。今回は、付け下げの特徴や訪問着との違い、着用するのに相応しいシーンなどをご紹介します。

■付け下げとは?

付け下げは訪問着に次ぐ格を持つ着物です。そのため、訪問着よりも気軽に着用できて、小紋(こもん)などよりもフォーマル向きという中間的な位置付けです。まずは訪問着との違いや色無地との違いを見ていきましょう。

・付け下げと訪問着との違い

付け下げは、よく訪問着と比較されますが、2つの大きな違いは柄です。訪問着は着物全体的に柄が描かれ、生地の合わせ目でも途切れず一周するようにつながる絵羽模様(えばもよう)が特徴です。一方の付け下げは、裾周りや肩付近、袖部分などワンポイント的な柄が描かれ、控えめで生地の合わせ目では柄が途切れるのが一般的です。

このように柄がわかりやすく描かれている場合は区別しやすいのですが、近年はさまざまな着物が登場し、訪問着でもワンポイントのような柄だったり、付け下げでも裾周りの柄がつながるように描かれていたりする場合もあります。しかし、一般的な付け下げは控えめな柄となりますので、さまざまなシーンで着まわすことができます。

・付け下げと色無地との違い

付け下げには柄が描かれていますが、色無地はその名の通り柄がありませんので、区別しやすいでしょう。色無地よりもおとなし過ぎず、訪問着よりも華やかさを控えているのが、付け下げのポイントです。

■付け下げを着用するシーン

前述の通り、付け下げは訪問着よりも控えめでありながら、フォーマルな雰囲気もある着物です。そのため、以下のようにさまざまなシーンで活用できます。

・結婚式、結納式

結婚式や結納式のゲストとして出席する場合は、柄が控えめな付け下げがおすすめです。あくまでも主役は花嫁ですから、目立つ柄が描かれた訪問着よりも品よく見える付け下げの方が好ましい場合も多いでしょう。このような祝いの場では、松竹梅など吉祥模様(きっしょうもんよう)の古典柄で、帯は宝尽くし(たからづくし)など、金糸や銀糸などが使われた豪華な付け下げも似合います。

なお、結婚式のゲストでも主賓としての出席の場合は、着物の格として訪問着を着用するのが好ましい場合もあります。できれば、ほかの主賓のゲストの人とも確認し合ってみることをおすすめします。

着物レンタルで楽しむ結婚式については、こちらも合わせてご確認ください。

着物レンタルで楽しむ、結婚式の着こなし術~立場別の選び方~

・入学式、卒業式

上品な柄の付け下げは、お子様の入学式や卒業式にもぴったりです。ほかの父兄は洋装が多いなか、着物の着用というだけでも十分に注目を集める可能性がありますので、訪問着よりも控えめな装いがよいでしょう。また、帯もフォーマル用を合わせるのが一般的ですが、結婚式などよりも控えめな方が無難です。

入学式や卒業式は家族写真などの撮影も多いと考えられますので、写真映えするためにもぜひ着物の着用をおすすめします。

着物で参加する入学式、卒業式については、こちらも合わせてご確認ください。

子供の入学式に着物はOK?来ていく場合の髪型や押さえておきたいこととは

ママ必見!子どもの卒業式に相応しい着物の選び方とポイント

・七五三、お宮参り

七五三やお宮参りなど、お子様が主役の場ではフォーマルでありながら控えめな付け下げはおすすめです。明るめの色で、お子様とのコーディネートを楽しみましょう。なお、帯や小物は淡色を選ぶと全体的にバランスが整いますのでぜひお試しください。

・お食事会、祝賀会など

お食事会や祝賀会など、小紋ではカジュアル過ぎるけど訪問着ほど改まった席ではない場合に、付け下げがおすすめです。付け下げは、小紋とは着物の格が異なり、少しフォーマルな雰囲気を演出してくれます。帯との組み合わせによってフォーマル寄りにも、少しカジュアル寄りにも演出できます。

■付け下げと訪問着を見分けるには

柄によっては見分けがつきにくい、付け下げと訪問着。2つを見極めるポイントをご紹介します。

・柄の描き方

柄の描き方は、大きな違いといえます。前述の通り、訪問着は柄がつながり着物を広げたときに一枚の絵のようになる描き方をしています。そのため、訪問着は豪華な柄も多いのが特徴です。一方の付け下げは、全体の柄がつながるタイプはほとんどありませんので、飛び柄のように部分的に柄が描かれます。

・反物か仮仕立てか

呉服店で並べられている反物(着物の布を巻いたもの)は、付け下げ用がほとんどです。訪問着は柄がつながるように作られているため、完成時をイメージした仮仕立ての状態で飾られていることが多いですが、付け下げは柄がつながらないため反物で並べられているのです。

■付け下げは着用できる場が多い

付け下げは、フォーマルからセミフォーマルなシーンまで幅広く活用できる便利な着物です。例えば、お茶会のゲストとして呼ばれた場合で、色無地を持っていなければ付け下げで代用できます。

また、帯や小物の組み合わせ方によって、豪華にも控えめにも、カジュアルにも装うことができますので、訪問着では目立ち過ぎかもしれないと心配な場合は付け下げを選んでおくと安心です。さらに付け下げは、既婚、未婚、年齢に関係なく着用できる点もポイントです。

■まとめ

今回は、付け下げの着物とはどのような特徴があるのか、訪問着や色無地との違いや、着用できるシーンなどをご紹介しました。

フォーマルな場では、格のある着物を選ぶのが基本ですが、目立ち過ぎにも気を付ける必要があります。その場の目的に相応しい装いで着物ライフをお楽しみください。

VASARAのレンタル着物では、あらゆるシーンごとに相応しい着物を30,000着以上、取り揃えています。ぜひ返却なども楽々なVASARAまでお気軽にご相談ください。

VASARAトップ

VASARA着物レンタルのご予約はこちら

VASARAの店舗一覧